秋の高山祭(八幡祭)の屋台

布袋台

  • 布袋台1
  • 布袋台2
  • 布袋台3
  • 布袋台4
  • 布袋台5

秋祭りで唯一からくりが現存する屋台。
2つの唐子が3本の棒を体操の大車輪のように回転しながら伝え渡り、布袋様の両肩に乗るという離れからくりは絶妙。

屋台の特徴

Point 1屋台の特徴

切妻破風屋根、四輪内板車、屋根昇降。
屋台内に出入りするのに扉がなく、幕が引かれている。
からくり

Point 2からくり

京都で作らせたこの「からくり」は男女の唐子が綾(ブランコ)に飛びつき、3つの綾と2つの巻を交互に回転しながら樋の先の布袋和尚の背と右手に乗り左手に持つ軍配が「和光同塵」の旗に替わる、俗に綾渡りという離れ「からくり」である。布袋様が首を上げると、舌が飛び出す機構を持っている。
屋台の役割

Point 3屋台の役割

秋祭りの屋台で唯一からくり奉納が行われる屋台。
からくり奉納を行うために、現在では唯一桜山八幡宮境内に曳き揃えられる。
装飾の特徴

Point 4装飾の特徴

綾渡りは乱杭渡り、身体替わりなどと共に「からくり」の神髄といわれるもので、名古屋系の綾渡りはいくつもあるが共に綾を渡るだけで、布袋が受け取る2つの「からくり」をつないだ形式の精巧なものは大変珍しい。
見送り幕

Point 5見送り幕

「綾」の文字に六人の唐子が描かれた絵で、一番下には「和光同塵」の書を書いている風景が描かれている。この幕の部分が屋台への入り口となっている。
屋台曳きの装束

Point 6屋台曳きの装束

屋台曳きやからくりの綱方は、背中に大きく「綾」の字が染め抜かれた法被を着て、紺色のカルサンを着ている。
大梃子は赤地に金龍の腹巻、黄土色のカルサンをはき、青海波の記事に綾の文字が描かれた茶色の陣羽織に黒漆の笠といういでたちである。
台紋と提灯

Point 7台紋と提灯

屋台の特徴である離れからくりを俗に綾渡りということから「綾台」「綾台組」と呼んでいた。その事から「綾」の字を台紋にしている。
(明治40年の桜山議会決議録にも綾台と記載されている。)
屋台囃子 笛(今は使用せず)・太鼓1・締太鼓1・三味線2を使い「六段崩し」という曲を演奏している。京都の芸妓を牛に乗せてはるばる招致し教習を受けた。

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